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漢字を”ひらく”とは?
漢字ばかりの文章は堅苦しく、どうしても読みづらくなります。そのような場合に、漢字をひらがなに直すことを”ひらく”といいます。
例文:
予めご了承下さいます様、宜しく御願い致します。
漢字をひらいた状態:
あらかじめご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。
やわらかい雰囲気になり、読みやすさもぐっと増しました。
WEBサイトやブログの文章など、漢字を”ひらく”ことで、読みやすくなり、結果として 読んでもらえる・つたわる文章 に変身させることができます。
ひらく漢字を決める基準
〇補助動詞はひらく
- ~して頂きます
- ~して下さい
- ~致します
敬語に多いこのような表記はひらきます。ただし「その商品を下さい」など、動詞になっている場合はひらきません。
〇複合動詞はどちらかの動詞をひらく
- 食べ続ける=「食べる」+「続ける」
- 見回す=「見る」+「回す」
このような動詞+動詞はどちらかをひらくと読みやすくなります。基本的には後ろの動詞をひらくのが一般的です。
- 走り続ける→走りつづける
- 見回す→見まわす
〇当て字や難しい漢字はひらく
- 有難う御座います
- 目出度い
- 流行り など
当て字かどうかの判断は、感覚によるところもありますが、基本的に当て字や読むのが困難な漢字はひらくのが一般的です。
ひらくことで読みやすくなる漢字表記
| 漢字 | ひらく |
|---|---|
| 予め | あらかじめ |
| 併せて | あわせて |
| 一旦 | いったん |
| 及び | および |
| 先程 | 先ほど |
| 更に | さらに |
| 既に | すでに |
| 全て | すべて |
| 是非 | ぜひ |
| 沢山 | たくさん |
| 但し | ただし |
| 出来る | できる |
| 勿論 | もちろん |
| 時 | とき |
| 伴い | ともない |
| 共に | ともに |
| 尚 | なお |
| 中々 | なかなか |
| 一人一人 | 一人ひとり |
| 他 | ほか |
| 殆ど | ほとんど |
| 又 | また |
| 全く | まったく |
| ~下さい | ~ください |
| ~事 | ~こと |
| ~毎 | ~ごと |
| ~の為 | ~のため |
| ~等 | ~など |
| ~迄 | ~まで |
| ~達 | ~たち |
| ~の様な | ~のような |
| ~と言う | ~という |
| ~致します | ~いたします |
| ~頂く | ~いただく |
※よく使う表現に絞って掲載しています
まとめ
読みやすい文章 → 読んでもらえる → つたわる
ひらく、ひらかない の決め方にルールはありません。読み手のことを考えてさえいれば間違いではないので、まずは自分で読み返してみることが「つたわる文章」への近道です。


