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jQueryをWordPressに読み込ませるには？基本的な方法や注意点、応用法を紹介

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2024.12.19NEW

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jQueryをWordPressに読み込ませるには？基本的な方法や注意点、応用法を紹介

※ 本記事は広告を利用しています

WordPressでjQueryを使う際には、読み込みの順序や競合の問題、さらにはWordPress標準のjQueryとの関係性など、考慮すべき点が多く存在します。不適切な実装は、サイトのパフォーマンス低下やエラーの原因となるだけでなく、最悪の場合、サイト全体の機能停止につながりかねません。

そこで本記事では、WordPressでjQueryを正しく実装するための基礎知識から、具体的な読み込み方法、さらには発生しがちなトラブルの解決方法まで解説します。

中でも、WordPress標準のjQueryを活用する方法や、functions.phpでの適切な実装方法については、実践的なコード例を交えながら詳しく説明します。「WordPressでjQueryを使いこなしたい」「既存の実装で問題が起きている」という方は、ぜひ最後までご一読ください。

そもそも「jQueryとは」何か

「jQuery」とは、JavaScriptの記述を簡素化し、より使いやすくするために設計されたJavaScriptライブラリのことです。従来、Webサイトに動きを加えたい場合、JavaScriptでブラウザごとに異なる複雑なコードを書く必要がありました。

jQueryを使えば、少ない記述量で同じ機能を実装できます。1つのコードで複数のブラウザに対応できますし、開発効率も向上してメンテナンスも簡単です。実際に、WordPressでは、標準でjQueryが組み込まれているため、例えばスライドショーやポップアップ、アコーディオンメニューなどの動的な機能が実現されています。

jQueryの基本機能

jQueryは、Webサイトに動的な要素を簡単に追加できる多彩な機能を備えています。

基本機能	説明	コード例
セレクタ	要素の選択	$(‘#id’), $(‘.class’), $(‘div’)
DOM操作	要素の追加・削除・変更	$(‘div’).append(‘追加’), $(‘#id’).remove()
イベント処理	クリックやホバーなどの処理	$(‘button’).click(function(){ … })
アニメーション	フェードやスライドなどの動き	$(‘#box’).fadeIn(), $(‘#box’).slideDown()
Ajax	非同期通信	$.ajax({ url: ‘api/data’, … })
属性操作	class/id/src等の操作	$(‘img’).attr(‘src’, ‘new.jpg’)
スタイル操作	CSSの操作	$(‘p’).css(‘color’, ‘red’)
フォーム操作	入力値の取得・設定	$(‘input’).val(), $(‘form’).submit()

それぞれの機能は非常にシンプルな文法で利用でき、組み合わせることで様々な動的なWeb機能を実装できます。

JavaScriptとの違い

JavaScriptとjQueryの違いは、コードの記述量と互換性です。JavaScriptでは同じ機能を実装するのに10行以上必要な処理も、jQueryなら数行で実現できます。また、jQueryはブラウザの違いを吸収してくれるため、クロスブラウザ対応の手間が削減されます。

ただし、jQueryはJavaScriptのライブラリであるため、JavaScriptがなければ動作しません。また、jQueryは複数の処理を内部で行うため、大量のデータを扱う場合はパフォーマンスが低下する可能性もあります。そのため、大規模なデータ処理が必要な場合は、純粋なJavaScriptを使用したほうが効率的です。

一方で、中小規模のWordPressサイトであれば、利便性とコーディング効率の高さから、jQueryを活用することをおすすめします。特にプラグインやテーマの開発では、jQueryの知識が重要になってきます。

WordPressにjQueryを読み込ませる方法

WordPressでjQueryを活用すると、動的なアニメーションや相互作用のある機能を簡単に実装できます。しかし、jQueryの読み込み方を間違えると、サイトのパフォーマンスに影響を与えたり、プラグインとの競合が発生したりすることも少なくありません。

ここでは、WordPressでjQueryを正しく読み込ませるための方法を解説します。

WordPress標準のjQueryを活用する

WordPressには、デフォルトでjQueryが組み込まれています。そのため、新たにjQueryを読み込ませる必要なく、すぐに使い始めることができます。標準のjQueryは最新バージョンであることが多く、脆弱性の心配も少ないため、特別な理由がない限り、この方法がもっとも安全でおすすめです。

標準のjQueryを使う際は、以下のコードをfunctions.phpに追加するだけです。

function my_jquery_enqueue() {

wp_enqueue_script(‘jquery’);

}

add_action(‘wp_enqueue_scripts’,’my_jquery_enqueue’);

ただし、WordPressのjQueryは「noConflict」モードで動作するため、一般的な「$」記号での記述はできません。代わりに「jQuery」を使うか、以下のように記述します。

jQuery(function($) {

// ここなら$が使える

});

functions.phpでjQueryを読み込む

header.phpに直接jQueryのコードを記述する方法もありますが、この方法はあまり推奨されません。

header.phpはWordPressの重要なファイルであり、誤った記述をするとサイト全体が表示されなくなるといった不具合が出るからです。また、この方法では、WordPress標準のjQueryとの競合が発生する可能性もあります。

代わりに、functions.phpを使用して以下のように読み込むことをおすすめします。

function custom_jquery_enqueue() {

wp_deregister_script(‘jquery’);

wp_register_script(‘jquery’,’URLを指定’,array(),null,true);

wp_enqueue_script(‘jquery’);

}

add_action(‘wp_enqueue_scripts’,’custom_jquery_enqueue’);

ただし、この方法を使う場合は、プラグインの互換性に十分注意を払う必要があります。多くのWordPressプラグインは標準のjQueryに依存しているため、カスタムバージョンを使うことで予期せぬ問題を引き起こす可能性があります。

また、WordPressではjQueryが標準搭載されているため、<script>タグで外部ファイルを読み込む、あるいは独自にjQueryを登録する際に、重複読み込みが発生してしまうケースが多く見られます。重複読み込みは、サイトの表示速度低下や、プラグインとの競合による予期せぬ動作を引き起こす可能性があります。

phpとは一体どんなもの？ワードプレスではどんなことができる？

ワードプレスでJQueryが動かない？誤った読み込ませ方

WordPressでjQueryを実装しようとして、思うように動作しないケースは多々あります。その主な原因は、jQueryの読み込み方法を誤ってしまうことにあり、特に多いのが以下のような実装方法です。

このように<script>タグで直接jQueryを読み込もうとする方法は、WordPressでは推奨されていません。なぜなら、WordPressには既にjQueryが標準で搭載されているためです。

重複読み込みによって起こる問題としては、以下が挙げられます。

サイトの表示速度が著しく低下する
プラグインとの競合により予期せぬエラーが発生
jQueryの機能が正常に動作しない
コンソールにエラーが表示される

また、独自にjQueryを登録しようとして以下のようなコードを書く方もいます。

function custom_jquery() {

wp_deregister_script(‘jquery’);

wp_register_script(‘jquery’,’カスタムjQueryのパス’);

wp_enqueue_script(‘jquery’);

}

add_action(‘wp_enqueue_scripts’,’custom_jquery’);

しかし、この方法もWordPressの標準機能を無視することになり、さまざまなプラグインの動作に支障をきたす可能性があります。

代わりに、WordPressが提供する正しいjQueryの利用方法として、wp_enqueue_script()関数を使用し、依存関係を適切に設定することをおすすめします。以下の方法であれば、WordPressの標準機能を活かしながら、安全にjQueryを実装できます。

// functions.php に以下のコードを追加

function my_enqueue_scripts() {

// jQueryの読み込み（WordPress本体のjQueryを利用）

wp_enqueue_script(‘jquery’);

// 自作のJavaScriptファイルを読み込む

wp_enqueue_script(

‘my-custom-script’, // ハンドル名

get_template_directory_uri() . ‘/js/custom.js’, // ファイルのパス

array(‘jquery’), // 依存するスクリプト

‘1.0.0’, // バージョン番号

true // フッターで読み込む（推奨）

);

}

add_action(‘wp_enqueue_scripts’, ‘my_enqueue_scripts’);

そして、custom.js ファイルでは以下のように記述して完成です。

// custom.js

jQuery(document).ready(function($) {

// ここにjQueryのコードを書く

// $を使用できる

$(‘#example’).click(function() {

// 処理

});

【要因別】WordPressでjQueryを読み込めないときの対処法

WordPressでjQueryを使う際、特に初心者の方は読み込みでつまずくことが少なくありません。ここでは、先に触れた以外によく発生するjQueryが動作しない主な要因と、その具体的な対処法を解説します。

スクリプトの読み込み順序を確認する

jQueryを使用したコードが動作しない場合、もっとも多い原因が読み込み順序の問題です。jQueryのコードは、必ずjQueryライブラリを読み込んだ後に実行される必要があります。WordPressでは、wp_enqueue_script()関数を使用して以下のように記述することで、適切な順序で読み込むことができます。

wp_enqueue_script(‘custom-js’,get_template_directory_uri() . ‘/js/custom.js’,array(‘jquery’),’1.0′,true);

この記述の中で重要なのが、第三引数の「array(‘jquery’)」です。jQueryライブラリが読み込まれた後に、自作のJavaScriptファイルが読み込まれます。読み込み順序が正しくない場合、「Uncaught ReferenceError：jQuery is not defined」というようなエラーが表示されます。

他のライブラリとの競合を解消する

WordPressでは、他のJavaScriptライブラリとの競合を避けるため、jQueryの「$」記号が使用できないように設定されています。そのため、一般的なjQueryのサンプルコードをそのまま貼り付けても動作しないことがあります。

// 動作しない例

$(document).ready(function() {

// 処理

});

// 動作する例

jQuery(document).ready(function() {

// 処理

});

// より簡潔な書き方

jQuery(function($) {

// この中では$が使える

$(‘.my-class’).hide();

});

WordPressでjQueryを使う際のベストプラクティスとしては、以下のようにNoConflictモードを使用します。

// safe-jquery.js

(function($) {

‘use strict’;

// DOM Ready

$(function() {

// ここに処理を書く

// $が安全に使える

$(‘.my-button’).click(function() {

$(‘.my-content’).slideToggle();

});

// Ajaxの例

$(‘#my-form’).submit(function(e) {

e.preventDefault();

$.ajax({

url: myAjax.ajaxurl,

type: ‘POST’,

data: {

action: ‘my_action’,

nonce: myAjax.nonce

success: function(response) {

console.log(‘成功:’, response);

}

});

})(jQuery);

即時関数で囲むことで、グローバルスコープを汚染しないため、関数内で $ が安全に使えます。

WordPress標準のjQueryとの競合を解消する

独自のjQueryを読み込む場合、WordPress標準のjQueryと競合します。この場合、functions.phpで以下のように標準のjQueryを無効化してから、新しいjQueryを読み込む必要があります。

// functions.php

// 1. まず標準のjQueryを無効化

function dequeue_jquery_migrate($scripts) {

if (!is_admin()) {

$scripts->remove(‘jquery’);

$scripts->remove(‘jquery-migrate’);

}

add_filter(‘wp_default_scripts’, ‘dequeue_jquery_migrate’);

// 2. 新しいjQueryを読み込む

function enqueue_custom_jquery() {

if (!is_admin()) {

// 新しいjQueryの読み込み

wp_enqueue_script(

‘custom-jquery’,

‘<https://code.jquery.com/jquery-3.7.1.min.js>’, // 最新版のjQueryを指定

array(), // 依存関係なし

‘3.7.1’, // バージョン指定

false // ヘッダーで読み込む

);

// 自作のスクリプトを読み込む（jQueryに依存）

wp_enqueue_script(

‘my-custom-scripts’,

get_template_directory_uri() . ‘/js/custom.js’,

array(‘custom-jquery’), // 新しいjQueryに依存

‘1.0.0’,

true // フッターで読み込む

);

}

add_action(‘wp_enqueue_scripts’, ‘enqueue_custom_jquery’);

テーマやプラグインとの相性を確認する

使用しているテーマやプラグインによっては、特定のバージョンのjQueryでないと正常に動作しないこともあります。その場合、以下のようにしてバージョンを指定したjQueryを読み込むことができます。

function custom_jquery_version() {

if (！is_admin()) {

wp_deregister_script(‘jquery’);

wp_enqueue_script(‘jquery’,'<https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.6.0/jquery.min.js’,array(),’3.6.0>’);

}

add_action(‘wp_enqueue_scripts’,’custom_jquery_version’);

ただし、WordPress標準のjQueryを無効化すると、他の機能に影響が出る可能性を捨てきれないため、できるだけ標準のjQueryを使うことをおすすめします。

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WordPressでjQueryを使う際の注意点

WordPressでjQueryを活用する際に特に気をつけるべきなのが、ライブラリの重複読み込み、スクリプトの読み込み順序、そして記述方法です。この基本ルールを守ることで、jQueryを使った機能を安定して実装できます。

2重でjQueryライブラリを読み込ませない

何度も繰り返しお伝えしていますが、WordPressには標準でjQueryライブラリが組み込まれているため、独自に読み込む際は注意が必要です。

特に独自テーマを開発している場合、気づかないうちに2重でjQueryを読み込んでしまうケースは意外に多発します。スクリプトの動作が不安定になったり、完全に機能が停止したりすることもよく起きるトラブルです。

重複読み込みを防ぐためには、まずWordPressの管理画面から「ページのソース」を確認し、すでにjQueryが読み込まれていないかチェックしましょう。もし重複が見つかった場合は、独自の読み込み処理を削除し、WordPressの標準ライブラリを使うようにコードを修正してください。

スクリプトの読み込み位置はjQueryライブラリの後にする

jQueryを使用したスクリプトを正しく動作させるためには、読み込み順序に気を配る必要があります。WordPressでは、jQueryライブラリはwp_head()関数によって読み込まれます。そのため、カスタムスクリプトは必ずこのライブラリの後ろに配置するのがお作法です。

もっとも推奨される方法は、functions.phpでwp_enqueue_script関数を使うことです。この関数を使えば、依存関係を明示的に指定でき、自動的に適切な順序でスクリプトを読み込むことができます。例えば、以下のようなコードで実装します。

wp_enqueue_script(‘custom-script’,get_template_directory_uri() . ‘/js/custom.js’,array(‘jquery’),’1.0′,true);

ドルマーク($)ではなく「jQuery」と記述する

WordPressでjQueryを使う際のもっとも一般的なエラーは、ドルマーク($)の使用に関連しています。WordPressのjQueryは、他のJavaScriptライブラリとの競合を防ぐため、noConflictモードで動作します。そのため、通常のjQuery記法である$()は使用できません。

代わりに、以下のようにjQueryキーワードを使用して記述する必要があります。

jQuery(document).ready(function() {

jQuery(‘#element’).hide();

});

または、即時関数を使用して従来の$記法を維持することも可能です。

jQuery(function($) {

$(‘#element’).hide();

});

WordPressにおけるjQueryの応用

WordPressでjQueryを活用する方法は多岐にわたり、基本的な実装から高度な応用まで、目的に応じて柔軟な対応が可能です。ただし、近年のWeb開発ではパフォーマンスを重視する傾向があり、jQueryの使用を必要最小限に抑えるように依頼を受けるケースもあることは覚えておいてください。

デフォルトのjQueryを利用・削除する方法

WordPressには標準でjQueryが組み込まれており、functions.phpで以下のように記述することで利用できます。

wp_enqueue_script(‘jquery’);

実際にjQueryを使う際は、競合を避けるために以下のような記法を採用します。

jQuery(document).ready(function($) {

// ここにjQueryのコードを記述

});

一方、サイトの表示速度を改善したい場合は、不要なjQueryを削除することも可能です。

wp_deregister_script(‘jquery’);

WordPress・jQuery双方のプラグインを使用したい場合

WordPressプラグインとjQueryプラグインを併用する場合、以下のような分岐処理を実装することで、個別のページで必要な機能だけを読み込むことができます。

if (is_page(‘contact’)) {

wp_enqueue_script(‘jquery-plugin’);

} else {

wp_enqueue_script(‘wordpress-plugin’);

}

この方法により、プラグイン間の競合を避けながら、必要な機能を必要なページでのみ利用できます。

WordPressではjQueryを使用しないことも可能

最新のWordPressでは、必ずしもjQueryを使う必要はありません。CSS Grid、Flexbox、JavaScriptのモダンな機能を活用することで、jQueryなしでも多くの実装が可能です。ただし、以下の点に注意が必要です。

テーマやプラグインの互換性を確認すること
代替となるJavaScriptコードの実装も検討すること
ブラウザの互換性へ配慮すること

完全にjQueryを排除する場合は、使用しているテーマやプラグインの動作確認を十分に行ってください。

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